ルパン三世 THE FIRST
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PRODUCTION NOTE

『ルパン三世THE FIRST』企画の経緯

早くからパソコンを駆使してデジタル環境でマンガを描き、デジタルマンガ協会の初代会長も務めたモンキー・パンチ先生が、長年「観たい」と待ち望んでいたのが“3DCGのルパン三世”だった。『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』(13)公開時のインタビューで、「次は3Dで観たい(笑)」と冗談めかして発言したことも。
先生の夢を実現すべく、本作の企画が動き始めたのが2015年夏のこと。まずは、「ルパン三世」等のアニメーションの企画・制作・販売を手がけるトムス・エンタテインメントと、CG長編アニメーションの企画・制作・販売を展開するマーザ・アニメーションプラネットが共同でプロット開発を行った。コンセプトは、「子供から大人まで楽しめるもの。国内のみならず、海外の人にも楽しんでもらえるようなルパン」。
プロットを4つ並行して開発し、徐々に方向性が見えてきたところで、数々のエンターテインメント大作を手がけてきた山崎貴監督にプロジェクトへの参加を打診する。『ルパン三世』ファンだった山崎監督は、VFXやアニメーション、実写映画制作を行う白組の所属ながら参加を決め、脚本も執筆することに。

ストーリーリール制作

2015年秋に山崎監督が加わり、翌年初めから1年ほどかけて脚本を12稿までブラッシュアップ。それをもとに監督が大まかな絵コンテを描き、ストーリーボードチームが肉付けしていくという形で、90分ほどのストーリーリール(※ストーリーボード【≒絵コンテ】をつなげて一本の映像にしたもの)が制作された。これは関係者や一般の方々に見せて意見を聞き、ストーリーのブラッシュアップを図るためのもので、ハリウッド制作の3DCG映画では一般的に行われる工程だが、邦画の長編では初の試みとなる。
最初のストーリーリールが完成したのが2017年の6月頃のこと。『ルパン三世』は声もキャラクターを印象付ける重要な要素で、最終的な映像をイメージする上でも本物の声が入っていた方が良いという判断もあり、この段階で既に主要キャラクターの声は『ルパン三世』シリーズのレギュラー声優陣が務めている。そのため最初のプレスコアリング(=セリフの先行収録)は、ストーリーリール完成の約1か月前、2017年5月に行われた。いつもは完成したアニメ映像を見ながら、その口の動きにセリフを合わせていく声優陣だが、今回は画に縛られることなくセリフを言い、その声に合わせてアニメーションが制作されるという『ルパン三世』シリーズ史上、初めてのシチュエーション。当初、戸惑った声優陣もいたそうだが、ルパン役の栗田貫一はアドリブでダジャレを連発するなどノリノリだったとか。ちなみにそのアドリブのいくつかは本編でも採用されている。
ストーリーリールは、100人ほどの関係者や一般の方に上映。1回目のスクリーニングは、どの作品でもそうなる傾向にあると言うが、厳しい意見のフィードバックも多かった。約100ページにわたり、ぎっしりと書き込まれたコメントの数々を制作陣は真摯に受け止め、短期間で相当な量の書き換えが行われた。2017年9月に2回目のストーリーリールが完成すると、1回目と同じように、関係者や一般の方へのスクリーニング→フィードバック→意見の集計・取捨選択→ストーリーリールへの反映……を行った。同11月にストーリーリールの第3弾が完成。こういった過程を経て、ようやくストーリーがほぼ現在の形に固まっていった。
この頃、各シーンの配色やライティング設計の指針となるカラースクリプトも作成。色彩でストーリーをわかりやすくしたり、観客を飽きさせないことを念頭に置きながら、本編における色の移り変わりやバランスなどが考えられていった。基本的な色合いは、監督のリクエストもあり、フランス語圏のマンガ「バンド・デシネ」を意識したものになっている。

山崎監督インタビューでも、撮影秘話が語られています。 こちらも是非ご覧ください!

山崎 貴監督 INTERVIEW
(C)モンキー・パンチ/2019映画「ルパン三世」製作委員会

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